かくざとう を ひとつ

ばい奥田美和子さん 青空の果て

心が病んでいた時にしぬほど好きでしたが、やっぱり今も好きでした。多分常時病んでいるんだろうなという結論になったのであります残念。

さてさいきん後輩ちゃんにお借りしていたrootREXXをば漸く(本当に漸く)クリア致しました。
結論としては、乙女ゲーはキャラありきでなく声ありきでなく主人公ありきだということを再認識出来ました。そしてストーリーは死ぬ程大事だと。

キャラ設定は別段良いんではないかと思うのです。たぶん。若干ぶれるというかグラつく奴もいましたし、なんていうかキャラがイマイチぼんやりしている奴もいましたけれど、基本方向はなるほどなぁ、と思ったのです。無論のことお声については良いとこ使ってましたし何もないです。強いて言うなら先輩が豪華過ぎて嫉妬したていどです。

が。
が、しかし。

いかんせん主人公が受け付けなかった…！！！
いやもうほんとに。開始五分で投げ出したくなったのは間違いなく望月ちゃんのせいです。
主人公の行動理念に共感出来ないことがこんなに苦痛だと、いい勉強になりました。今まで共感しがたい主人公も確かに居ましたが(ハトアリのアリスとか遥か5のゆき様とか)でも基本的にはきちんとどういう思考でそう至ったか、理解は出来なくはなかったので、ここまでいらっとしたのは久々です。ほんっと。

女の子マンセーなわたしにここまで言わせるとはどういう事だ、という気持ちで胸がいっぱい。

以下感想ですが、まぁそのあたりの主人公受け付けない事情を加味して頂けると幸い。

基本的に立ち絵は綺麗だし声優さんは豪華だし、別に誤字があるとかそういうことじゃないんですけれど。
致命的に　主　人　公　が　受　け　付　け　な　い　。
なんていうかもう、主人公受け付けるとかそういうのを忘れて、甘い言葉を聴く目的かつぷち逆はーを楽しむ分には楽しいのかもしれない。しかし悲しいほどにわたしとしては致命傷な主人公の件。
基本的にカップリング萌えの身としては、片方しか好きじゃないカップリングは楽しくないわけで。
いやこれ主人公がどうの、っていうよりも話の運びの問題なのかな・・・・。

・主人公がREXX復活させようとするのが本人のわがままにしか見えない。
いやファンなのも人生救ってもらったのも別に分かるけれど、だからといって本人たちの事情をぶった切っていきなり軽音楽部作って入部させて、ってどうなの？そういう行動を勝手と言わないのだろうか。
本人たちがもっと音楽やりたくて仕方ない、けど環境がない、って言うならまだ理解できるけれど、なんかその辺メンバーもふわっとしていて読めない。だから主人公の行動が独りよがりにしか見えなかった。
そりゃ脚本書いたひとは彼らが「音楽やりたいような、でも・・・・」みたいなもやっとを抱えているのは知っているだろうけれども。今初めましてRexxさん、なわたしたちはそんな内情わかるわけないわけで。そう考えるといくらアキが「またいつか」って言っていたとしても、メンバーだってRexxやりたいはず！と盲信できる主人公にはさっぱり同意できません。結果オーライ過ぎる。
結果メンバーも楽しそうに部活はいってるから結果オーライなのかもだけれど、そもそも彼らは彼女が部活を設立に対して払った努力を認めただけのはずなのになんだかな・・・・。
しかもその行動たったひとつで彼らは彼女を受け入れすぎてて理解できない。わたしの知らない間にみんなの間でいろいろあったのかな？ごめん読解力なくて。

・話が全然進んでいないのに、何故か好かれている主人公
まだそんなに「根性見せて」ない主人公なのに、何故か「お前はそういうやつだよな・・・・」みたいなセリフを言われるレベルで理解されて受け入れられている。しかも微妙に総受け。
「うちのマネージャーに（以下略」なセリフ。
・・・・・わ、わからない。わからないよパトラッシュ・・・・っ！！ごめん読解力不足だね・・・・。

・制作側の主人公のけなげアピールうざい
ことあるごとにREXXが大切！みたいな言っているけれど、なんていうか・・・・・こう、そんな一途アピール随所に入れなくても・・・・・。
なんで連中はそのアピールできゅん、と来たのだろうかわからない・・・・・。
ヤローどもがことあるごとに望月は頑張ってるみたいなこと言いますが、えーと、頑張っているところがあんまり出してくれてないから主人公のけなげ感に共感できない。

とりまいらだったのはこのみっつ。しかし致命的なこのみっつ。
共通ルートでこれって・・・・にこ！





【みどり】
感想をひとことで言うなら、彼じゃなくて橘さんを攻略したかったな！絶対そのほうがおもしろいよ！ってことです。
あとはいろいろ中途半端に投げっぱなしでもったいないなぁ、と思った、かなぁ・・・・。
このひとの話の肝ってたぶん劣等感なんじゃないかと思うんですが、それが各方面すぎてなんていうかなんていうか。きゃらくただけなら器用貧乏なひとで嫌いじゃないかもしれないけれど。
でもとにかく話の盛り上がりがいまいち盛り上がらなくて、だから解決してもさほどもりあがらないわけで。プレイヤーとしては。本人たちで盛り上がっているのでもうすきにしてくれ、と。いやそれは共通ルートもそうなんだけど。
アキに対してのあれやこれやも解決したのかしてないのかこれで解決なのかなんなのかという。
そしてメガネのくだりは必要ですか？あ、必要ですかそうですか・・・・。なんかメガネの件も、えっと、そういう対処のしかたでいいの？なんなの？どうしたいの？ってくびねっこをつかまえてがくがくして尋ねたい。
橘さんの件も、うーん、あれってただたんに橘さんおとなげないだｋ・・・・・なんでもない。でもそんなだめっこ橘さんがすきだよ！にこ！

なんていうか素材はすきなんだけどなぁ・・・・なんでこんな「ふーん」って気持ちになるんだろうなぁ・・・・・という思いで胸がいっぱい！（笑顔

【ぴんく】
心の開き方が０から１００過ぎて戸惑いが隠せませんけれども。
なんていうか、基本ポジは美味しいんだけれども。年下・可愛い系の癖に一番気配り上手、みたいな。正直甘やかされ切った彼の家庭環境であんなに素直かつ他人の感情に機微な子に育ったことにびっくりすぎる。
正直こいつも話のテンションの上がり下がりについていけず。話の流れが右往左往するので正直ついていけねぇ。
やっぱり設定は美味しいんじゃないかとは思うのですよ。親父との確執とか、子供のころからの片想いとか、可愛い系コンプレックスとか。
だが、だがしかし。主人公とのやり取りに萌えないという致命的・・・・っ。
何故かまっどりっぷすにボードがいないので、先輩との絡みが少なかったのがちょっとしょんぼりです。

【きいろ】
テレ切れ系なのはちょっとかわいいと言えなくもなくもなかったのですが、うーん・・・・・。
話はおいておいて、テレ切れを楽しむのは楽しくないと言えなくもなかったけれど。
いやほんと緑にも言えなくはないんですが、だから結局お前はなにがしたいねん、とくびねっこがくがくしてやりたい。
そして幼馴染三人のくだりがなんかこう、うーん、ここの幼馴染設定、必要だった？と首をひねらなくはない。
ついでに過去のエピソードは大量売りするともえなくなるのよ、っていう。
やっぱりまっどりっぷすの黒瀬さんが攻略したかっｔ（ｒｙ

【あか】
正直このひとがストーリー一番ましだと思います。望月ちゃんと先輩の需要と供給が一致している感があったので心底ほっとしました。
悩みとかぶれるところでも筋が通ってて、とても安心してみていられました。さすが！りーだー！！
ただ先輩の告白→望月ちゃんが戸惑うの流れ、いらっとしなくもなくもなかったりはいたしましたが。
いやさくっと好きやって認めたらええやん。なんなん！みたいな。
しかし普段であれば、先輩のキャラ自体はそこまで食いつくキャラじゃないのにこれだけぐっときたのは、他のルートがひどかっただろうか、と思いつつ。

【あお】
メインヒーローです。うぅん・・・・。
メインヒーローですけれども。すべての音がメロディに聞こえるという設定と、それゆえの過去のあれこれ。まぁ美味しい、んでしょうけれども。うーん。
キャラメイキングというか、喋るの上手じゃないとか朝霧さんとのやり取りとか、歌に一途なのとか、その辺はもえるんですけれども。
話のまとまりは赤が断然上でした。みどりのメガネと一緒で、設定のちら出し損というか、無駄とまでは言わないけど・・・・・要る？っていう。
あと油谷さんが屑過ぎてもう何も言えませんでした。

【むらさき】
一番てんしょんあがりました。本気で。神谷ありがとう・・・・・！！っていう。
他のルートよりぐっと短かったんですけれど、これくらいでちょうどいいよな・・・って。まとまりも本当に良かったと思います。朝霧さんの大人ゆえの葛藤と子供っぽさに大変もえましたごちそうさまです。
一番主人公の性格とマッチしていったように思います。自然でよかったです。朝霧さんが曰く一周回ってわかりやすいイイ性格のひとなので、望月ちゃんくらいずけずけいかないと上手くいかないだろうから。
あとまっどりっぷすの出番が多くてとっても嬉しかったです！にこ！
思えばこのゲームでセット萌えしたのはここだけかもしれない。なんてこと。

まぁ総括としては
乙女げーの主人公って、大事だね・・・・！！ということで。
そして某うたプリをみたあとなので、キャラソンの歌詞にインパクトがないな、と思ってしまったこの罪。あ違ったこれ普通の正しい歌詞やった。