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かくざとう を ひとつ

好きなものを好きなだけ。いっつふりーだむ。好きなものほど貶したい貶し愛がデフォ。

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つみくい


『罪喰い』やりました。
千年前に犯した大量殺戮の罪を贖うため、何度も転生を繰り返す「人ならざるもの」の世羅の魂。今世の世羅である薫は、その事実を知らないまま人ならざるものとして目覚め、ひとを喰う『罪喰い』の儀式を行うことになり――――。

みたいな話。operettaさんのR15ゲームは二本目ですけど相変わらず……こう……。でも相変わらず主人公はよくできた魅力的な子で、しかも可愛いフルボイスかつデフォルトネームなら名前呼び完備。行き届いている……。
そこここに謎が多くてずるずる引きずり込まれる系でした。いや最初は中二っぽいワードの羅列や戦衣とかのビジュアルにおののいたりしたけど、まぁなれればどうということも。
守人→蒼太→至央→カゲロウ→任史→連
でも正直序章の連が気になりすぎて気になりすぎて。思いのほか守人でもあんまり謎とかに言及しなかったから、つまりこのゲーム基本は連くんげーだということみたいでした。



以下ねたばれ

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薫ちゃんについて。乙女ゲームヒロイン特有の鈍さと、勘の良さを持っている子。特筆すべきは信念がしっかりしていて、嫌いな相手でも認めるとこは認める、お礼はきちんといえる、偏見をもたない。
あきらめが悪くてあがくけど、可愛くてかっこいい。声がついててめちゃめちゃよかった。いろんなとこの泣き演技最高でした。

【守人】
最初出てきたときから絶対可愛いやつやろ、と思ってたら案の定可愛かった。くそまじめで一番いい人じゃないかと思う。転生って、別に血脈云々関係ないからぶっちゃけ世羅様以外の女を一切しらずに千年過ごしたってことかな、と気づいてちょっとおののいたし、こいつちょっと狂ってるのかな、って。まぁしょうがないよねこのゲーム出てる人だいたい病み気味だから。
でも基本はわりと正統派にいいひとだったりするので、王道な感じとかは大変楽しめた気がする。
最初は薫のことを「世羅」、ひいていえば「世羅になる入れ物」だと思っていたわけで。薫のことを意識していなかったのが、段々と薫自身に惹かれていく……みたいな展開とてもおいしかったです。素直に。
薫のことを受け入れ、惹かれれば惹かれるほど、前世の自分とか、これまで重ねてきた時間とか、世羅への思いとかを裏切るようでたぶん相当苦痛だったんでないかな。薫目線だと滲ませる程度だけど、本人の心のうちたるや……。
どうなんだろ。案外さらっと受け入れたのかな。そのへん意外に柔軟かもしれないし、もしくはそれだけ薫が彼にあたえたいろいろなものに本当に飢えていたのかもしれない。とか思うと、薫が彼の嫁にならないのちょっと可哀そうになってくる。
でも前代とのあれこれ?みたいなのが守人ルートでやらないのが意外過ぎる……まぁそこまで手だすと、話広げすぎだもんね……守人の話としては、薫と世羅と守人、っていう関係にしぼりたかったんだろうなと。
私は心底与えられてこなかったものが与えられるという展開にとても弱い…。

【蒼太】
まさかの華さんだった。
なんかもうすべてその一言につきる。いや確かに絵を描くのが好きみたいなフラグはあったけどまさかだよね。
そーたくんはもう、序章から気の毒なにおいしかしない絵にかいた片思い少年で。でもすごい優しい賢い少年、って感じ。
告白のとことかも目線がすごく同じで、優しくて、すごいなと思う。
……思うけど、それ以上の感想がない!いやいい意味でも!!

【至央】
至央は最初にやったほうがよかったかもしれない。ネタバレ的に。
意外に、あの、意外なほどに好きだった。まぁ生涯かけてあたためてきた殺意と関心が恋情に反転する様がすげぇ楽しかった。愛情の反対は憎悪なんですよね、みたいなルート。
至央ってあれでしょ。殺す殺さないがまざってるからあれだけど、基本は金持ちイケメンぼんぼんが声かけた普通の女子高生にしたたか気持ち悪がられて新しい性癖に目覚める系のあれでしょ。それにちょっと殺意とかもろもろがトッピングされてるけど主軸が完全にそれで面白い。
もっと殺伐~、えろぐろ~、どろどろ~、みたいな展開かと思いきや、思いのほか普通に金持ち二重人格高校生×率直系女子みたいな展開だった。そーたが割と高校生的な展開が薄かったから、こっちは高校生高校生、修学旅行とか言っててあ、だよね!ってなる。
そしてまさかのDTさんだったのが……いやそういう意味では上樹のひとみなさんそういうこと?あ、大変だね……。
でもほんと、話の流れとかお互いわりと初々しくて、どろどろに甘くて大変すばらしかったです。呪いの解決方法も実はすんごいヒーローらしくてよかったし、なんだろう、なんか、すごい好き。
あとED後も割と平和で、安心した。守人の絶望があまりに気の毒で、なんていうか、すごい可哀そうだったので。おもいのほか順応してストーカーやってるのおもしろかった。
あと任史さんがめちゃくちゃいいお父さんで、至央がある程度まともに育ったのはこにひとのおかげなんだろうな、感すごいし、いちゃつく夫婦を見てむせびなくところにすごい同志を感じた。きもち、わかる。
でも死にそうだな、発言がフラグくさいな、って思ってたらまじで死んでショックすぎてつらい。

【カゲロウ】
めちゃくちゃ設定とか雰囲気とか好きなはずなのに、しょたすぎて無理だった。
見た目少年が中身老成してるってもうよだれ出るほど好きだし、たぶん作中一番包容力あるかもしれない。任史さんとは別ベクトルだから。
上樹のみなさんのルートだと、ただの頭おかしいやつだったけど、任史ルートとカゲロウルートではかなりいいやつだし頭のまわるいいおとこだった。余談だけどなぜ任史の後日談にカゲロウでずっぱりなんだろう……。
ラストにむけてもすごい、なんもかんも許してくれる感じがすごくて。見た目と中身のギャップが大変よかったとは思う。それにこどものころにあっていたとかめちゃくちゃずるくない?おやふたり殺されて、なんで彼女だけ無事だったんだろう、と思ってたけど納得できた。
地味にバットエンドのほうも嫌いではなかった。年に数時間だけ一緒にすごす、みたいなの。はかなくていいよね。
あと守人と連が一緒に死ぬやつ。なんか無性にときめいたんだけどいや腐った意味でなくて。すごいよかった。

【任史】
至央のときにあまりにもいいお父さんだったからあんまり攻略したくないなぁが正直なきもち。
といいつつも、まわりのおとこ達があんまりにも余裕なくがっつくし、「世羅」扱いだの薫扱いだので悩ませて来るので、そもそも女性扱いきちんとしてくれる任史さんにころっといくのはわからなくもなかった。
し、それに罪喰いをやめる、っていう選択をしようとするのがちょっと新鮮だった。たぶん任史さんがもう長く生きるっていうことの意味を見出してないから、短くてもきちんと彼女として生きてほしいってことなんだなぁとは思った。
あとこのルート、至央とか守人とかカゲロウがめちゃめちゃよくて、そっちに目が奪われるわ。おまえら、ルートでもっと生かしてそういうとこ。至央なんかめちゃめちゃかっこよかったんですけど。
最後の最後までちょっと苦みが残るあたり、任史さんの大人なビターマイルドなルートだったのかな、とか。だって結局ふたりの選択が至央も守人も殺したんだし、任史さんの呪いは解けないし、つまりそういうことだよね?
でもこれくらいビターでもきっといいんだろうな、と思うのはたけぽんが好きだからかな・・・・・・・。
個人的には主が思いをよせる相手に心を寄せる葛藤をもっとめちゃくちゃ露骨にやってもよかったよ?いや、かなりきちんと描写されてたけど。

【連】
もうこれ連のためのゲームだよね。
面白かったしこのみのコンセプトだったけどうーん、……。幼いころから実は姫のことがすきで、兄のことも好きだったのに、姫を奪われてぶち壊れるところも意外と素直な理由だったし。
あと他のひとのルートでいつもすごく愛憎混じった複雑なかおをしていたのは、もっと前世とかもろもろ絡んでいたんだと思ってたんだけど、素直に恋愛感情のみだったってのが意外さがなくて残念。
前世との彼女のあれこれで世羅姫への感情は吹っ切ったってことでいいのかな。でないとおま、お前……って感じなのもあれで。
そのせいかあんまり印象が薄い……おかしいなメインのはずなのに。
でもただひとつ言えるのは、すべてのエンドの中で生きてる人が一番おおく、そしてわりとみんな幸せそうっていうのがだいじなとこですよね……。
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