かくざとう を ひとつ

絶対！階級！学園！！！

プレイしました‥‥‥。
とても面白かったのは文句ないのですが、いろんな意味で衝撃的な作品だった‥‥‥
ネタバレなしでは感想がなにひとつ語れない。ていうかネタバレの塊のひとが好きだから仕方ないんだけどねー！！

つきましては以下ネタバレ乱舞。
くっそ長いです。

ふわっと感想
共通は階級学園がいかに異常かということと、生徒たちがいかに疑問をいだいていないか、という話ですよねー。
正直、真相知らない時は、なんて品性下劣なんだこれで良家子女ってちょっとでいじーさんお金持ち舐めてんじゃね？とか思ったんですが。まぁみんな付け焼き刃の金持ち振る舞いだし致し方ないよね‥

やっぱりこのゲームとしては石ころルートにいったネリちゃんが正史なのであって、薔薇姫ネリ様はおまけみたいなもんか、とちょいびっくり。いちはに至っては薔薇にいくとアレこれどっちもバッドエンドじゃね？て聴きたくなるし。とーやも割と‥‥。
そのあたりも衝撃だった‥‥。
薔薇になっちゃうとネリちゃんからネリ様になられて完全に別人なので、環境いかんでひとはかく変わるのか、と恐ろしい限りです。

石ころネリちゃんはかわいい。
正義。

石ころルートはめっちゃ面白かったので、真相ルートが基本金太郎飴だったのはちょっとしょぼんでした。あとレイさんの真相ルートの別格さに笑った、というかおののいた。これは‥‥‥ずるくね？恋戦記の師匠もズルかったけどそれを上回るね、これ。

真相ルートですけど、‥‥‥まぁ薄々途中から気づくよ。あー、これみんな偽物の記憶なのかなぁ、とか。大分ヒント頂いてやったのもあるんですけど。なんで、あー‥‥やっぱりかぁ、という感じです。

しかし鏑木のクズさは想像以上でさはた。いやぁ、あのネリママに執着している様子とかそれ拗らせて自分の子供くらいの歳のこをガチで花嫁とかいってるとことか、嫌いじゃないんですけどね。なんか、クズさの方が極まりすぎて(笑)
マリアちゃんほんとその男のなにがいいの？？？となりすぎてなにも言えない。ところで死体どこいったんだろう‥やめてくれよ？続編で今度クローンとかそーゆーのは。無理無理。

でもあの設定で凄惨さを出すならいっそ18禁でゲーム作って、薬漬けとかお仕置きとかガチでやったほうが良かったのかな？とちょっぴり思いました(にっこり)
でもR指定だったら多分やってないからこれはこれで良かったと‥‥思おう‥‥‥

好き順位はショウさんと陸が争う‥‥キャラとかストーリー込みなら陸か‥‥でも単純な設定でいくならショウかな‥‥
意外に七瀬も嫌いじゃなかったけど。安心感がいい。(イベントが不健全かどうかではなく男子高校生としての欲望が)健全なあたりがいいと思う。



ハルくん
特に理由はなく最初に選んだハルくん。ぶっきらぼうながら、優しいとことかがいいですね。諦めがいいあたり大人です。
なんていうか、他の面々がインパクト大すぎてわたしの中でやや霞んでますごめん。
でも時折のぞくデレ具合で絶妙。たった今洗えなくなった(棒読み)とこっち、来て。が最萌。あとは泣顔。
絵のコンセプトとか、そういう美味しい要素が散りばめられてて好きです。
そして石ころルートの後半の凄まじいカウンセリング恋愛感がそこはかない。

やり返さない言い返さない面倒はごめん。彼はなんていうか全面的に無理をしてなくて、大切なのは絵を描くことというスタンスがわかりやすくていいと思う。なので反面、薔薇ルートが苦しくてしゃーない感じですが。石ころは楽しそうだった。ネリちゃんが。

しかし彼のバッドは何故グロ路線なのか‥‥薔薇といい、真相といい。真相のバッド心が痛くなる‥‥。なんだろう、ハルのライターさんは心が痛くなる話がお上手ですね。

陸さん
まさかここまでテンプレ俺様だとは‥‥‥！！ええテンプレ俺様死ぬほど好きですけど何か？ポーチ探すイベントで陥落しましたけど何か？？
好きな子が気になるからちょっかいかけて、度が過ぎて泣かれて狼狽えるとかもう死ぬほど好きですごめんなさい。
そのあと大嫌いを撤回されて喜ぶ陸さんにのたうちまわる。頭撫でたい。かわいい。ばかわいい！！！

それから薔薇ルートの赤薔薇姫サイコーでした。ネリ様ー！！ってなる。あのネリ様他のルートでも見たかった。

しかし陸さんってなんで薔薇階級でいられたのかまったくの疑問ですね。多分勉強できないし、気分屋だし、わがままだし。あれか？振る舞い？振る舞いなのかな？偉そうな振る舞いが似合うから？あと石ころとかへの見下し半端ないから？見た目がいいから？
‥‥あれ陸さんさいてry
なんでもない。好きだよ陸さん。
真面目に見解を語る(笑)ならば、妄想のエリート、みたいなニュアンスを白衣が言っていたので、よりあの幻想に溶け込んだものが薔薇になるということなんでしょうな。つまり階級制度を絶対肯定。トップとして振る舞うってことか。あと彼の野心というか無邪気な残酷さを鏑木が買っていた節があるので、そういう意味で一番いい家柄を与えられたのかもしれない。
彼は実にこの実験に適していたかという話ですよね‥‥。言ってみればどん底でなにももっていなかったんだから。何もかも欲しかったんだろうなぁ‥‥

彼は本当に、ネリちゃんと過ごして、大事なのは自分の持っている肩書きとかそんなじゃない、って気付かなければ記憶を受け止めるのが大変なひとだったろうと思う。高く積み上げた矜持の分だけ脆い人だから。レイさんはそこんとこは希薄だから、そこに関しては大丈夫なんだろうけども。

多分どのルートでもネリちゃんを無自覚に好きなんじゃないかと思うと愛しさとまらない。地味に紅白薔薇サンド好きです。ショウが絡むと三つ巴⭐︎‥‥‥わらえない。


不器用に優しいとか、プライド高いのに脆いとか。すごいバランスが美味しかったー。


壱波
サイッテーですね(笑)いや公式投票のコメントにもさいてーでサイコーて書かれてたよ？

壱波のいいとこは器が小さいところでその自覚があるところであり、そして悪いところは器が小さいところですな。
結局彼は自分のことしか考えていない。表立ってネリちゃんとは仲良くしたくないくせに、それを取り繕って、仕方ないって言い訳する。ネリちゃんが許してくれるから調子にのる。ばかじゃない？ネリちゃん菩薩なの？なんなの？って何度つぶやいただろう。わたしにはネリちゃんが菩薩になれるほどこいつを信じる理由がわからなかった。ほんとに。
友達だからは理由が弱いし恋にはいささか早くない？とか。
思ってちょっと納得できずに眺めていました。

壱波に関しては、薔薇ルート自体が完全なるバッドエンドだったことが愉快すぎてなにも言えませんな。つまり彼にとってあからさまなメリットのある関係じゃだめなんだろうな‥‥。そのへん良くも悪くもしたたかで抜け目のないおとこな感じがします。メリットのない石ころネリちゃんだからこそ、恋を自覚できるのかな、と。

個人的に、このルートでショウさんが新聞部の記事を揉み消した理由が、ネリちゃんと他の男がいちゃついてて腹立ったからだったらイイな。

七瀬
安心感半端ない。どのルートでも安定してネリちゃんの味方になってくれるので、あんまり不安がないんだよなー。石ころになったネリちゃんが彼に惹かれるのは割合自然だな、と思う。
石ころルートでエドワード先生に潔癖、と評されてすごくしっくりきた。ので、話も結構好き。ただ、二見くんを許せたのはネリちゃんを救ったからって行動によるあたり、まぁ、やっぱりワイルドだよね‥‥。

あと彼のルートいろいろ際どい。
件の倉庫で男子生徒がネリちゃんに迫るとことか、あと薔薇ルートの首舐めとか、それから過去変態に襲われかけてるとか。
‥‥きわどっ！！！
とすごく思った。いいです、七瀬すきだ‥‥。

あとほんと彼はカッコいいなぁ、と思ったのが、離脱症状で陸とかはるとか壱波が苦しんでる時に、ああやって声をかけて助けられるところが、とても。
ちょっとときめいた。

あと地味に彼の薔薇ルート好きです。
あのしたたかな女の顔をしているネリちゃんたまらない。薄氷がわれても、わたしは薄氷から上がってみせる。って、わたしは、がミソですね。バッドで振られたあと、歪んだ愛でレジスタンスの天敵みたいになるやつも、まじかっこいい。ああいうのすき。


レイさん
もう好きすぎて。レイさんっていうかショウさんっていうか‥‥うん。ショウさんは置いておいてレイさんについて考える。

正直もうショウさんに目がいきすぎてレイさんあんまり真面目に考えていませんでしたが。私の最初の感想としては希薄な方だな、と思いました。
レイさんは階級とかに対して関心も執着もないんだろーなー、と。守っているしなにが正しいか、秩序は、とかは考えているだろうけど。心の底までひたってはない印象。だから、陸みたいに転落して取り返しつかない気配はない。そのへんもそつがない。

スタンスとしては完璧王子からこぼれる可愛い一面とか弱い脆いとことか嫉妬とか、そういうのがレイさんのメインなんだろうと思います。
しかしそこにショウがのっかかってくるとまた別なわけで。

レイさんはショウさんをすごく恐れていた。それは間違いない。何をしているかわからないもうひとりの自分。それはどうも自分を憎んでいるらしい。とか思うと、身の回りになにをされるかわかったもんじゃない。怖いですよね。
まぁそれが前提かどうかは置いておいて。一線引いてるところがあるのは間違いないかな、と思います。
そんな懐に転がり込んできた小動物‥‥もといネリちゃんが可愛くないわけないよね。

あんまりただのレイさんには強い関心はないのですが、レイネリのレイさんは死ぬほど好き。関係性萌え。
たぶん周りへの牽制が激しいのは、レイさんが一番な気がする。それも水面下のやつ。余裕がないの好きです。


ショウさん
いやもう好きすぎて‥‥‥。なんて言えばいいのか‥‥‥。
取り敢えず兄さんギルティ。まじギルティ。吐息エロい。息遣いやばい。

私がショウさんを好きなのは、破壊願望のかたまりのくせにネリちゃんを助けたいと思っているところです。たぶん。お前だけはなかせたくない。とか言いながらでも欲しがらずにはいられないショウさんがすき。

あくまであの話はレイさんの話なので、ショウさんすっごいあっさりで。石ころ最後でレイさんとショウさんが初めて会話したとことか。真相の最後で消えるとことか。そのなんとなく納得いかない感があって、ちょっとレイさんルートが素直に素晴らしい！とは言い切れない程度にはショウさんがすきです。これ完全にダメなやつ。
‥‥‥本気でショウさん選んでもショウさんルートに入らないのは何故？いっこくらい一緒に逃げるのあると思ってた。なかったけど。なかったけど！！！涙

ショウさんの主成分は憎いという感情なんですよね。痛いことするやつが憎い、実験が憎い、すぐに逃げるレイが憎い、鏑木が憎い。憎くて憎くてしゃーない。
それからもうひとつ大事な要素がネリちゃんで。ネリちゃんを好きな理由が、初めて存在を認めてくれた、っていうあたりがもう泣ける‥‥。
だからレイさんが憎い、っていうところにネリちゃんの存在が乗っかってくると、尚のことにくかろーなぁ、とか。だって他のルートの時ってショウさん基本奪いにいかないもん。陸のバッド以外。寧ろ手を貸してやってる印象があるので、多分、臆病で卑怯者と思っているのと、自分、ということもあって、彼はレイさんのことが信用ならないんだろうな、とか。

石ころ最後で、壊すしか出来ないから身を引く、って言っちゃうショウさんがだいすきです。
それを分かってるショウさんが、悲しくて、大好きです。

ネリへの思いが報われる部分が一切ないあたりが、とてもレイネリとしては正しいし、レイさんと統合することがこれ以上ない正解できっと彼の救いなのだけれど。それでも私には彼の凶暴かつ凶悪なまでの強い感情が、統合なんてあっさり認めるとは信じられなくて。
つまり何が言いたいかと言うと、その辺のショウさんの考えの変遷が知りたかったってこと。

後輩ちゃんの本でその辺の補完されて実にわたしは幸せだったけれど。それでもそこはもう、そうやって想像するしかない世界のことだという事実がまたなんか悔しい‥？悲しい‥‥？そんな感じ。

好きすぎか、とセルフつっこみです。